転職活動で欠かせない「志望動機」
履歴書や職務経歴書、そして面接でも必ず聞かれる重要ポイントです。
でも「どう書けばいいか分からない」「毎回同じような内容になってしまう」
そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
この記事では、「志望動機 書き方 転職」をキーワードに、わかりやすく・実践的に解説していきます。
具体的な構成やNG例、職種別の例文、企業別にカスタマイズするコツまで網羅。
初めての転職活動でも、自信を持ってアピールできる志望動機が作れるようになります。
ぜひ最後までご覧ください!
志望動機とは?転職活動における重要性
① なぜ志望動機が重要なのか
転職活動において、志望動機は企業とのマッチングを図る重要な要素です。
履歴書や職務経歴書が「何をしてきたか」を伝えるものであるのに対し、志望動機は「なぜこの会社なのか」を示す部分。
企業はあなたの価値観や考え方、目的意識を志望動機から読み取ろうとしています。
応募者が会社の方針やビジョンにどれほど共感しているかも判断材料になります。
つまり、志望動機は採用可否に大きく関わるポイントといえるでしょう。
② 志望動機は何を伝えるものか
志望動機は単なる「やる気アピール」ではありません。
自分の経験やスキルが、その企業にどのように貢献できるかを言語化するものです。
「なぜその企業なのか」「なぜその業界・職種なのか」「自分にできることは何か」。
この3つを明確にすることで、相手に納得感を与える内容になります。
また、転職理由とリンクさせることで、話の筋が通る志望動機に仕上がります。
③ 採用担当者が見ているポイント
採用担当者は、志望動機の中から「本気度」「理解度」「自社とのマッチ度」を見ています。
定型文のような曖昧な表現ではなく、具体的なエピソードやデータを盛り込むことが重要。
企業の理念やサービスを理解しているかどうかも見逃されません。
だからこそ、事前の企業研究が不可欠となります。
実際にどんな言葉で自分の意思を伝えるかが、評価を左右します。
志望動機の基本的な書き方
① 書くべき3つの要素
志望動機に必ず入れておきたい要素は以下の3つです。
1. その企業を選んだ理由
2. 自分のスキルや経験がどう活かせるか
3. 入社後に成し遂げたいこと
この3つをバランスよく盛り込むことで、説得力のある内容になります。
また、応募先の事業内容や社風との相性を意識することで、よりマッチ度の高い文章になります。
無理に褒めるのではなく、心からの共感を軸に書くと自然な仕上がりになります。
② PREP法を活用する書き方
PREP法とは「Point→Reason→Example→Point」の頭文字を取った文章構成法です。
結論→理由→具体例→再結論という流れで構成することで、読みやすく論理的な印象になります。
例えば、「御社の〇〇事業に惹かれました(結論)」
「理由は以前の職場で同様のプロジェクトに関わり成果を出せた経験があるからです(理由)」
「実際に〜のような取り組みをし、結果として売上が20%アップしました(具体例)」
「この経験を活かし、御社でも貢献したいと考えています(再結論)」
このように展開することで、まとまりのある志望動機が完成します。
特に転職者においては、実績ベースの説得力が評価されるため、有効な手法といえるでしょう。
③ 志望動機に盛り込むべき内容
志望動機には「志望の背景」と「自身の強み」が明確に示されていることが大切です。
そのためには、企業の理念・事業・将来性について調べ、共感ポイントを探します。
また、自分のキャリアビジョンとの接点を見つけることも重要です。
単なるスキルの羅列ではなく、「どのように会社に貢献できるか」を具体的に言葉にしましょう。
こうした視点が、採用担当者の心を動かします。
志望動機の良い例文・悪い例文
① 良い例文の解説(職種別)
ここでは、職種別に良い志望動機の例文を紹介します。
【営業職の場合】
「貴社のBtoB営業に惹かれ、志望いたしました。前職では法人営業として年間売上1億円を達成した経験があります。このスキルを活かし、より専門性の高い業界で活躍したいと考え、業界トップの貴社に魅力を感じました。将来的には新規開拓だけでなく、チームリーダーとして後進育成にも携わりたいと考えています。」
【事務職の場合】
「貴社のバックオフィス業務に携わることで、社員の皆様がより安心して働ける環境づくりに貢献したいと考え、志望いたしました。前職ではExcelでの資料作成や会議調整など、業務効率化に取り組みました。その経験を活かし、貴社でも縁の下の力持ちとして支えていきたいです。」
それぞれ、企業と自分の接点を明確に伝える構成がポイントです。
② NGな例文のパターン
逆に、NG例文には以下のような共通点があります。
・抽象的すぎて具体性がない
・使い回し感が強い
・企業へのリサーチ不足が見える
例:「御社の企業理念に共感したため、志望しました。成長できる環境で働きたいです。」
これではどの会社にも使える内容になっており、説得力がありません。
企業ごとに「なぜ?」を深堀りした内容にすることが重要です。
③ 比較から学ぶポイント
良い例文と悪い例文の違いは、「具体性」「再現性」「相手視点」にあります。
自身のスキルや経験を事実ベースで語り、応募先のニーズとマッチするよう構成する。
そして、読んだ相手が「この人に任せてみたい」と思えるような一貫性を持たせましょう。
比較することで、自分の志望動機に何が足りないのかを客観視できます。
修正する際も、比較を通じて軌道修正できるのでおすすめです。
企業ごとに志望動機をカスタマイズする方法
① 企業研究のやり方
企業ごとに志望動機をカスタマイズするには、事前の企業研究が不可欠です。
公式サイト、プレスリリース、採用ページ、口コミサイトなどを活用しましょう。
特に「ミッション・ビジョン・バリュー」や「代表メッセージ」には目を通すべきです。
そこから自分の価値観とリンクする点を抽出し、文章に反映します。
企業独自のカラーを理解することで、深みのある志望動機が生まれます。
② 求める人物像に合わせる
企業ごとに求める人物像は異なります。
例えば、成長志向を重視する会社もあれば、安定性や協調性を重視する企業もあります。
求人票にある「求める人物像」や「歓迎要件」は必ずチェックしましょう。
自分がその人物像にフィットしていることを示す表現が有効です。
「私はチームワークを重視して業務を進めてきました」というような一文が説得力を持ちます。
③ 同じ内容の使い回しがバレる理由
同じ志望動機を複数企業に使いまわしていると、採用担当者にはすぐにバレます。
表面的な内容に終始していると、熱意が感じられず不合格の原因になります。
特に企業名や具体的なサービスに触れていない場合は注意が必要です。
その企業ならではの特徴に触れることで、誠実さと本気度が伝わります。
企業ごとの違いを意識して、オリジナリティのある志望動機を目指しましょう。
志望動機が書けないときの対処法
① まずは「転職理由」から考える
志望動機が思い浮かばないときは、まず「なぜ転職したいのか」を明確にすることがスタートです。
「今の職場に足りないものは何か」「どんな働き方がしたいのか」を紙に書き出してみましょう。
転職理由を見つめ直すことで、自ずと「どんな企業に行きたいか」がクリアになってきます。
そこから逆算して志望動機を構成すれば、無理のない自然な文章が完成します。
自分の気持ちに正直になることが、伝わる文章の第一歩です。
② 他人の例文を参考にしすぎない
Webや本に載っている志望動機の例文は参考になりますが、鵜呑みにするのは危険です。
そのまま書き写すと「自分の言葉」ではなくなり、熱意やリアリティが失われてしまいます。
あくまで構成や言い回しを学ぶ素材として使い、必ず自分の経験や感情を反映させましょう。
コピー文章は面接で深掘りされたときに対応できず、評価が下がるリスクもあります。
参考にする際は、内容ではなく「構造」を意識すると失敗しません。
③ キャリアアドバイザーに相談する
どうしても自分で志望動機が書けない場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーを頼るのも手です。
あなたの強みや経験を客観的に見て、魅力的な志望動機の方向性を提案してくれます。
自分では気づかない視点や表現を引き出してもらえるので、短時間で質の高い内容に仕上がります。
無料で相談できるサービスも多いので、気軽に活用してみてください。
「自分らしさ」を大切にしたい方には特におすすめの方法です。
志望動機に関するよくある質問(FAQ)
① 志望動機は履歴書と職務経歴書で同じ内容でいい?
基本的な内容は同じ方向性で構いませんが、書く媒体の性質に合わせてアレンジしましょう。
履歴書はコンパクトに要点をまとめ、職務経歴書ではより詳しく背景や根拠を説明するとバランスが取れます。
また、面接で口頭でも話すことを想定して、矛盾のないように構成することが大切です。
② 志望動機が短すぎても大丈夫?
短すぎる志望動機は、「熱意がない」と受け取られる可能性があります。
目安としては200~300文字以上が望ましく、要素をしっかり盛り込んで簡潔に伝えましょう。
ただし、冗長にならないよう注意し、「結論→理由→根拠→結論」という流れを意識するとスムーズです。
③ 未経験職種への志望動機はどう書く?
未経験職種の場合は、志望理由と学ぶ意欲、転職によって叶えたい目標を中心に書きましょう。
「なぜこのタイミングでチャレンジしたいのか」「なぜこの会社なのか」に納得感があると好印象です。
また、これまでの仕事で得た汎用的スキル(コミュニケーション力、問題解決力など)を活かせることも伝えると、説得力が増します。
志望動機は、採用担当者が「なぜこの会社なのか」「なぜこの職種なのか」を知るための重要な判断材料です。
この記事では、転職活動での志望動機の基本的な構成から、具体的な例文、注意すべきNGパターンまでを丁寧に解説しました。
自分の経験やスキルをどう活かせるのかを明確にし、企業と自分の接点を探して落とし込むことが、伝わる志望動機を書くポイントです。
「自己分析」「企業研究」「職種理解」をバランスよく反映させた志望動機で、あなたの想いをしっかり伝えていきましょう。